器の種類
陶器

陶土で作られ、温度は低めの1200度前後で焼かれているので、柔らかく、温かみのある風合いが感じられる器です。
また、釉薬の違いで形が同じでも色々な表情の器になります。
水を吸収しやすいので洗った後は、よく乾かしてください。
磁器

陶石で作られ、陶器より高温で焼かれていて、器は硬くまた、におい移りも少ないです。
薄くて丈夫で滑らかな質感があり、絵付けは繊細で美しいです。
漆器

漆器は、漆を塗り重ねてつくっています。漆とは、ウルシの木の樹液を精製したものです。漆器は、耐久性、防腐性に優れていますが、洗った後はすぐに布巾で拭くと艶も出で長持ちします。また、漆器は元来、木材を使用していますが、近年は木粉加工や樹脂製又ウレタン塗装など扱いやすく使いやすい漆器のもあります。
ガラス器

ガラス器は、透明感や涼やかさがあり、美しく光を通します。
- 硬くて軽く、一般的に最も多く利用されているソーダーガラス
- 透明度と光沢があり、重量感のあるクリスタルガラス
- 耐熱性が高く軽くて、電子レンジも使える (ホウケイ酸)耐熱ガラス
などがあります。
器の上手な使い方
目止め
土で作られた陶器を使う前に目止めをしますと、シミやひび割れの予防になります。
器が完全にに浸る鍋を用意し、米の研ぎ汁と器を入れ、弱火で20分ほど煮沸して下さい。その後、そのまま自然に冷まして下さい。冷めたら器を綺麗に洗い、よく乾かして下さい。
器で料理を美味しく
冷たい料理の時
器を冷水につけて、温度を下げてお使い下さい。
器に水分が染み込み、料理のにおい移りを防いだり、冷たさを保ち、料理を美味しく味わえます。
温かい料理の時
器をお湯で温めてから使っていただくと、器に水分が染み込み、料理のにおい移りを防いだり、保温効果もあり温かい料理を美味しく味わえます。
とくに、器が冷たくなってしまう冬の季節におすすめな使い方です。
日々の暮らしを彩る器
四季の器の選び方、使い方の参考になればと思います。